サーブ&リターン
サーブ&リターンと聞くと何をイメージしますか?
一般的にテニスや卓球などのスポーツに使われる言葉ですが
これは幼児発達学でも使われる用語で
子どもの発達に関してとても大切なことを意味します。
まだ話すことができない赤ちゃんが何か声を発すると、
大人は自然とその声を真似したり、優しく言葉で応えたりしてあげますよね。
この行動をサーブ&リターンと呼びます。
この時、大人は無識に声のトーンを上げたり抑揚を誇張して話しかけていると思います。(マザリーズ)
赤ちゃんは高い周波数の音を好むので、この声かけにより言葉を認識しやすくなり、
言葉の発達、理解を助けると考えられています。
生後3年間、子どもの脳内では毎時間約2.5億の神経回路が発達しています。
サーブ&リターンは言葉の分野に限らず、脳の発達を強化することが
研究によって示されています。
心理学的にもこのサーブ&リターンは
内的統制感(=自分が何かすると何かが起こるという確信)を
育てることにも繋がり、将来の挑戦を支える大切なマインドになると言われています。
子どもは生まれつき音楽が大好きで、自然に音楽に反応します。
お子さまが音楽を聞いて、声を出したとき、踊りはじめたときなど
それを真似して歌ってあげたり、一緒に踊ったりすることで
音楽のサーブとリターンとなります。
歌う力は言葉と同じように発達します。
短いフレーズのキャッチボールを繰り返しながら徐々に長いフレーズが歌えるようになります。
パパやママの愛に満ちたリターンは、
お子さんのもっと歌ってみたい!という気持ちを育むだけでなく
脳や心の発達も強化していくのです。